共通テスト本試験終了 緊張から解放、受験生ら安堵 大島高校会場

2024年01月15日

子ども・教育

共通テストの本試験を終え、試験場を後にする受験生=14日午後6時すぎ、奄美市名瀬の県立大島高校

全国668試験場で行われた2024年度大学入学共通テストは14日、理科と数学の試験があり、本試験の全日程を終えた。県内唯一の離島会場となった奄美市名瀬の県立大島高校では、最終日もトラブルなく試験が終了。2日間の緊張から解放された受験生らは、安堵の表情で会場を後にした。

 

大学入試センターによると、今回の志願者は49万1914人(前年比2万667人減)。県内14会場の志願者は計5888人(同25人減)だった。共通テストの成績を利用する大学や短期大学などは計864校。

 

大島高校会場の志願者は293人。最終日は最も人数が多かった数学①に220人が臨んだ。群島内各高校の現役生は主に大島高会場、与論高校の生徒のみ沖縄県で受験した。

 

試験を終えた男子生徒は「英語のリーディングが難しかったが、世界史と国語は手応えがあった。勉強の成果を出せたと思う」と振り返った。女子生徒は「最初は緊張したが、友達と協力して勉強してきたので楽しんで受験できた」と笑顔。「2次試験まで残り少ないが、もっと力を付けて志望校に合格したい」と意気込んだ。

 

平均点などは17日に中間発表があり、2月5日に最終発表。科目間の得点調整の有無は1月19日に発表される。受験者本人への成績開示は4月1日以降。

 

追試験・再試験は1月27、28日に実施予定。会場は全国2カ所を原則としているが、文部科学省は能登半島地震で被災した受験生らに配慮し、特例措置として石川県の金沢大学に新たな追試験場を設置することを決めた。

 

本試験の問題と正解は大学入試センターのホームページで確認できる。